未来

YOSHIHARU MISHIMA
VISION

40年間走り続けてきた。
今後そば職人として、経営者として、拡大していくのか、維持していくのか、悩むところ。 これは会社的な話。そばの文化の話をするならば、京都のそばは日本一になっていくと信じている。若手にもその意思を伝えているし、同じ考えをもった同志もたくさんいる。お互いに切磋琢磨し、支えあいながら、京都のそばはこれからも継承されていく。

有喜屋渾身のメニュー、どんどん真似していただければ結構だと思っている。真似していただけるということ。それは注目されている証拠。
そして期待されているということ。成功の実例を有喜屋がたくさん生み出したい。そうすることで有喜屋が業界の先陣をきり、そば業界を盛り立て続けたい。京都そば(材料全て京都産のもので打ったそば)を広めたい。
京都のそば文化を日本一にしたい。

京都のそば屋なら京都産のそばを。
京都のため、自分のため、「京都ブランド」をより際立たせたい。この想いを自分から周りに発信していくことも大切だと思っている。だからそば打ち塾を始めた。
そば打ち塾では本格的なそば打ちの技術を学びながら、蕎麦そのものに関する知識も身につけていただいている。少しずつではあるが、私の蕎麦に対する想いを京都に浸透させていけているという実感はある。

今はドライブインなどでも、そばがいろいろな工夫をされ販売されている。ハングリー精神を持って絶えずそばを普及させていこうという想いがなければ、そばの発展は滞ってしまう。 地域に密着した商業施設では十割そばが多く展開されている。
さまざまなアプローチ方法で京都産の十割新そばを普及させたい。多少高くても、味の良さは必ずわかっていただける。

※新そば・・・
一般的に新そばというと、秋の10月から11月に出回るその年に収穫された獲れたてのそばのことである。
有喜屋桂川店では、保存方法に工夫を凝らし、年中京都産新そばを提供している。